2013年05月29日

梅雨日記

まだあげそめし前髪の、って感じ。


「まだ挙げ初めし前髪の」の続きは何だったんだろう?
なぜか樋口一葉だと思い込んでいて、よく見てみたら、島崎藤村の「初恋」だった。

色づきはじめのあじさいは柔らかくてきれいだ。
そして、大きくひらく頃には色濃くなって、悲しいことに私のあじさいは、下品な感じの色になってしまう。

これは、加齢とか、月日の過ぎ去ることへの比喩ではない。
ただの事象である。

「哲学はいらない」

悲しいこととかむつかしいことに遭遇するたびに、最近はそうつぶやいている。
「法則」として何かを考えるよりも、ひとつひとつ、感じた方が気持ちいいような気がする。

ももクロの「宙とぶお座敷列車」とか口ずさみながら、隣に座るあの人のためにキャンディの包みを開けるみたいにして。
出会いは喜び、楽しくやろう!

あなたとの出会いに理由はない。
そこが、はじまりだ。



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posted by noyuki at 15:57| 福岡 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月13日

乾いたシャツが心地よすぎて海の底にはもう戻れない

P5120618.JPG


さらりとした5月の風が吹いている。
そして最近の気分はそんな感じ。

あの、深く湿った海の底にはもう戻れない。

なんだかすごく遠くなってしまって、海の底で探していたものの事はもういいや、って。
思っている自分にちょっとびっくりするものの、それはそれでしかたないか、って。

せつなさを咀嚼するかわりに、現実を咀嚼することに罪の意識はない。
むしろ、現実には、こんなにもたくさんのコンテンツがあったのかと驚いてる。

さらりと乾燥した風に吹かれて、5月のシャツはすぐに乾く。
乾いたシャツが心地よすぎて海の底にはもう戻れなくて。

白いシャツが臆病者のハンガーに揺られている。


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