2014年08月29日

「ホットロード」映画「人生は彼女の腹筋」駒沢敏器「シャバはつらいよ」大野更紗

ここのところ観たり読んだりしたものに対してノーリアクションだったので、この夏の記録として。

ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版) -
ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版) -

「ホットロード」紡木たく そして映画

記憶しているだけで3回はコミックスを買っている。
今回は能年玲奈の表紙ということで、記念に買って、そして映画もみた。

恥ずかしながらたくさん泣きました。

能年玲奈というのは、生粋の芸術家肌か、かなり頭のいい女優さんなのだと思う。
見つめる顔ひとつに、いろんな思いと込めることを知っている。そしてそれがずんずん伝わってくる。

ホットロードは簡単に言ってしまうと、「厨二病のよるべなさ」「大人や親のだらしなく真摯な事情」「愛する人の死をおそれる気持」みたいな感じだ。
大人になってからは「和希のおかあさん」に対するシンパシーが強くなった。
そして、木村佳乃の「おかあさん」はわたしのシンパシーの素みたいなものをよく表現していたように思う。



人生は彼女の腹筋 -
人生は彼女の腹筋 -

「人生は彼女の腹筋」駒沢敏器

何の先入観もなく読んでいって、だんだんと引きこまれていった本。
「旅先」のような場所設定が多いのだけど、最初は「ストレンジャー」的な立ち位置だったのが、とちゅうで文章の空気が変わる感じ。
その「風が吹いてかわる感じ」がすごく気持ちよかった。
最初は片岡義男的なものを感じていたけれど、そこまで乾いてはいない。

短編の中で「バリ島の犬」がとても雰囲気がおもしろくて、そこから引き込まれていった。
「ルイジアナ大脱走」もとてもステキなストリー。



シャバはつらいよ (一般書) -
シャバはつらいよ (一般書) -

「シャバはつらいよ」大野更紗

「困っている人」の大野更紗さんの新作。
病気のある人がすべて入院して過ごせるというわけではない社会の中で、更紗さんは「シャバ」に出ることを選択する。

その中でのおさいふ事情、福祉の事情、ツイッターなどで人と知り合いが増えていく過程、そして恋愛問題などが盛り込まれている。

そもそもかかる人が少ないのが「難病」なんだから、なかなか理解しづらいのだけど、その中での制度や不便感、そしてそれでも、社会で生きていきたいという欲求がリアルに軽快に描かれている。

難病ゆえに理解されず、治療や薬の研究予算が少ないなど、いろいろの問題もあるだろう。
(ALSもそうですね)
その中で、当事者の方の発信する声に、とてもリアルにうなずけることが多々ありました。



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posted by noyuki at 14:16| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 見て、読んで、感じたこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月06日

8月6日の空を見上げる

Pray for peace looking on a sky .6th August for Hiroshima #Hiroshima


8月6日朝の空はこんな感じです。
昨日までは大雨、今日は曇空で、南の海上には台風もあります。

友人のげんたのさんが毎年「原爆の日の空」を撮ってアップしてくれてたので、いつしか、サイレンの鳴る時間に空を見上げる習慣ができました。

小さな一瞬ですが、忘れないようにしたいと思います。

核兵器が人の命を奪うために使われませんように。
世界のどこかで、殺しあうほどの憎しみが起こりませんように。
正義という言葉の中に、小さな嘘がまじりませんように。


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posted by noyuki at 11:35| 福岡 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月03日

幸せは薄手のTシャツ

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朝起きて、早めの朝日を浴びて、今日のTシャツを選べるような日が幸せ。
もくもくの入道雲を映し込めるような薄手のペラペラのTシャツだったらなおさらだ。

好きな服を着ればいい。

自分の選ぶことに自信がなくなったときは、そうつぶやくようにしている。

自分の着たい服は、他の人が着たい服とも違うし。
似合っているとも限らない。
わたしらしくないと誰かが思っているかもしれない。
でも、違っているように思えたら、また着替えればいいだけのこと。

今日のTシャツを選ぶように、自分の気分にフィットすることを選べばいいだけのことなのだ。

いや、オトナなのでときどき世間のドレスコードに合わせることもある。
けれど、それでもわたしは変わらず選び続ける。
選び続けないと、迷子になってしまう気がして。

ときどき、それが気に食わなくて、自分の着る服を押し付けようとする人もいて。
それが続くと、沈黙したり野良犬になったりするけれど。
基本、わたしはずっと選び続ける。
空の眩しさで迷子にならないように。

あなたが何を着ていようと、何を脱ぎ捨てようとわたしはかまわない。
みんな着たい服を着ればいい。

夏のうすっぺらい服が大好きだ。
さて、今日はどのTシャツにしようか。



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posted by noyuki at 21:59| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする