
みちくさ日記 -
朝日新聞の読書欄を見ていたら、この本の書評があり、その「熱さ」に思わず読んで見たくなり、Amazonで検索してみるとkindle版があって、その場でダウンロードして読んだ。
いやはや、すごい世の中になったものだ。
読みたいと思ってから読めるまで10分以内。
13歳でちばてつや賞を取った著者。14歳で発症し、精神病棟に入院する。
それから30歳までの人生を、淡々と四コマで描いてゆく。
すごくヘビーなものなのに淡々としているように見える。
そして、ときどき本気のヘビーがあったり、恋するときの気持ちやその時々の判断があったり。
わたしには「描くこと」によって、彼女の言いたいことが少しずつまとまっていってるように思える。
だから、ときには同じような繰り返しもあるのだが、それでも少しずつ移動している。
だんだん、自分のいる「穴の深さ」も等身大に描けているように見える。
そして、その中で自分が思っていることにたどりつく。
胸にせまった。
ほんとにガンっと迫った。
すごいなあ。
これをネタバレするとヨロコビ半減するので、残念ですが言えるのはここまで。
いやはや、おもしろかったです。

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