2015年11月27日

見た夢を覚えている時期と、覚えていない時期がある、そして今は毎朝覚えている時期

見た夢を覚えている時期と、覚えていない時期がある。
覚えている時期はすごく覚えているので、できるだけ書いておくことにしている。

今朝の夢はこんな夢だった。

ネットで、「大喜利的なもの」をしていた。
あまりそういう遊びはしないのだが、「佐藤正午の小説にでてくる朝ごはんをあげよう!」というお題だったので、つい、参加してしまった。
誰かが、「りんごをスライスしたトースト」と言った。
わたしも、なにかしら答えた。
どんな答えか思い出せない、でも、なにかしらをTwitterに書いた。
そしたら、それがなぜかエネッチケーの「朝イチ」でリアルタイムで読まれてしまい、とてもうれしくてうれしくて、みんなに知らせようと思った夢だった。

どうしてこんな夢を見たのか、よくわかる。

そうだ、今日は佐藤正午せんせいの「山田風太郎賞」の授賞式なのだ。
昨夜から、熱心なファン同士のLINEの会話がはずんだ。

何年も連絡しなくても平気なのに、このときばかりはと連絡してくる仲間がいて、ほんとにすごいなあと思う。
「好き」のおかげで、こんなステキな人たちと知り合えた。
「好き」は妬まない、ほんとにすごいなあと思える。

そういうわけで、こんなブログの片隅で、本日の授賞式をお祝いさせていただきます。
佐藤正午せんせい、山田風太郎賞受賞、おめでとうございます。

角川書店 山田風太郎賞のサイトはこちら


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posted by noyuki at 13:03| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月15日

伊坂幸太郎の備忘録  「陽気なギャングは三つ数えろ」  NON NOVEL



「陽気なギャング」シリーズ9年めの第3作
4人組のギャングが、事件に巻き込まれていく話。

今回はゴシップライターの火尻と、その火尻の追うターゲットのアイドル歌手「宝島沙耶」が登場。
簡略するとそうなのだけど、他にも芋づる式にいろんな関係の人がずるずると登場し、軽やかな文体の中にけっこう複雑な関係が隠されているのが醍醐味。

火尻はわかりやすい悪役。
いかにもどこにもいそうな自分中心の身勝手な男として、わかりやすく軽やかに描かれている。

そして、雪子の子供の慎一はいつのまにか大学生。
あれ? もっと小さくて、響野の喫茶店でギャングたちに遊んでもらってた記憶があるんだけど、と前作を見てみたら、あの頃は中学生でした。

9年もたつと監視カメラが増えたり、機器が進化したり、状況も変わっているけど、4人のギャングたちはあいかわらず軽口ばかりで、好き勝手に生きている。

子供は成長する。悪ははびこる。世の中にはひどいこともある。そして、みんな年をとる。
だからといって、何をすればいいというのだろう?

かわりなく軽口を言い合って、かわりなく銀行強盗して、かわりなくいろんなことに巻き込まれて。
それでもかわらない、自由なギャングたちを見ると、なんだか嬉しくなってしまった。
そうだよね。それで、いいんだよね。


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posted by noyuki at 15:11| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎の備忘録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする