2015年12月30日

【2015 年を振り返って】 読んだ本とその他のこと

変化の年だった。
ぽかんと空っぽな気持ちになったり、不安な気持にもなった。
変化はいつだって不安だ。「変わるのを楽しめる」ほどの経験値はまだない。

だけども、一年がたつと、誰も扶養しない生活は自由で気軽だと思えるようになった。

シゴトが終わる時間も遅くなった。
それから、ふらっとコンビニに寄ったりする幸せ。
夕飯を一人でテレビもかけずに食べる幸せ。
そういうことができるようになって、年をとって子供が巣立っていくのも悪くないもんだなと思った。

一年が終わって少し落ち着いて、また、来年もいっぱい本を読んで、好きにいろんなことを描きたいなと思った。
というわけで、今年一年の読書録の中から、いくつか「記憶に残しておきたい本」をあげておきます。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」伊坂幸太郎

伊坂幸太郎が出れば買う、というのはもう、変わらないスタンスだが、いろんな幅のある作品の中でこれが1番好きだった。
「ベリーベリーストロング」からはじまるいろんな物語が、複雑につながっていた。
陽気なギャングシリーズもよかったんですが。

「残りの人生で今日がいちばん若い日」盛田隆二

はじめから持って生まれる人。
最初は持ってなくて、とちゅうで持つことができる人。
そして、まわりの過酷な状況から、いつしか見失ってしまう人。
いろんな人がいるとおもう。
と、感想を書いていた。
関係や家族の中でなにかを獲得していく物語。
色彩がどんどん豊かになっていくような小説でした。

「流」東山彰良

まさかのノーマークでなにげなく買って読んで、おもしろくてびっくりした。
力強くて、大陸のパワーにあふれていて、そして、繊細。
この方の作品はこれからも読んでいきたいなあと思った。

「アンダーリポート/ブルー」佐藤正午

アンダーリポートとスピンオフな短編「ブルー」が一冊の文庫となって刊行されたのはファンにとっては「大事件」でした。
ふたつ一緒に読まないとわからない「驚き」をじっくりと味わえました。
来年は「小説家の四季」が岩波書店から刊行されるとのこと。
こちらも楽しみ。

「長いお別れ」中島京子

認知症小説とひとことで片付けることもできないことはないのだが、ほんとに、にぎやかでしんとしていて、ひとりの身体がゆっくりと死を受け入れていくような物語。
たとえば、あなたやあなたの家族が認知症というものに絶望していたら、やっぱり読んで欲しいなと思う作品。

「ラオスにはいったいなにがあるというんですか?」村上春樹

ロングインタビューもおもしろかったけれど、頭をからっぽにして読んで楽しいのはこちら。「ラオス編」「くまもと、くまもん編」なんかおすすめ。そして、村上春樹さんだもの、ジャズを語るくだりはどこも秀逸で幸せになります。

「東京タラレバ娘」東村アキコ

漫画だけど、あえてあげたい。怖い。30すぎた女子の「身に覚えのある楽しくて怖い日常」がありありと描かれていた。
ああ、ほんとに怖くて泣きそうでした。傑作です。

そういうわけで来年はもう少し自由になれそうな気がします。またよろしくお願いします。


人気ブログランキングへ



posted by noyuki at 20:29| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 見て、読んで、感じたこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする