2016年10月29日

福岡天神RerhinkBooksのイベント(10/24 月曜日)に行ってきました




岡野雄一氏、盛田隆二氏の介護対談に行った。
慣れ親しんだ天神の明治通りの一角、水鏡天満宮のお向かいあたりで、こんなイベントにふらりと行けるなんて、想像もしてなかった。
すごくフラットに書店の一角でテーブルを囲んで、ビールを飲みながら対談、なんて豪華!

介護の本もいろいろあるけれど、小説やエッセイの中では少しだけ現実とは違った世界が広がってゆく。
そこに至るまでの、経過や葛藤、笑い、いろんなトークを楽しませていただいた。

ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう: 介護げなげな話 -
ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう: 介護げなげな話 -

父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌 -
父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌 -

本にはお二人からサインをしていただきました。

「情報なんていくらでも手に入る」って思いながらも、目の前にいる人の言葉のリアルさに熱くなった。
来てる人、ひとりひとりの言葉が生き生きとテーブルを行き交って、ああ、ネットとはちがう、現実ってすごいんだなあと逆にびっくりしてしまう自分がいた。

Rethink Bookにまた行きたい。
陽が短くなったら、本を読みながらここで待ち合わせて、天神に繰り出したいです。


(Rethink book ホームページはこちら)


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posted by noyuki at 13:42| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月05日

嵐の日には好きな人の話でもしよう (佐藤正午 「永遠の1/2」小学館文庫)


以前の職場の先輩とひさしぶりに電話で話したことがあった。
「引っ越したときに気づいたんだけど、のゆきちゃんから借りっぱなしの本があったんだよね」
聞いてみると、佐藤正午氏のデビュー作「永遠の1/2」のハードカバーだった。
すっかり忘れていて、どういう経緯で貸したのかも思い出せなかった。
「じゃあ、今度会うときに忘れないように持っていくね」と先輩は言ってくれたが、その後疎遠になってしまい、結局、その本はわたしの手元にはない。

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2016年10月6日発売 「永遠の1/2」小学館文庫

今回、文庫化された新刊をもう一度読むことになる。
このデビュー作を読んで、今のわたしはどんなふうに感じるのだろうか?

それから現在執筆中という新作はいつ完成するのだろうか?
そういうことを想像するだけでワクワクしてしまう。

そんなわたしに「ファンクラブ会報誌」のごとく著者近況を教えてくれるのは、小学館「きらら」の「ロングインタビュー(小説の作り方)」だ。
ポケモンGOがレベル22だったりカビゴン追っかけたり、父親の葬儀の最中に競輪場にいてしまったり、そんな話に笑いながらも「ロングインタビュー」は10月号で51回めを迎えた。

煙に巻かれながらも、ときどき胸の奥が熱くなる。
「きらら」を閉じて、ため息をついて、なんだかとても嬉しくなってしまう。

わたしの生きている世界も、著者の生きている世界もけして混じり合いはしないけれど。
世界は多重構造だ。
多重構造の中のひとつの世界で。
わたしたちは、同じ物語の中にいられる。


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posted by noyuki at 14:47| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする