2017年09月18日

2017年9月17日 くまざわ書店佐世保店 「佐藤正午サイン会」




というわけで、「月の満ち欠け」直木賞受賞記念の「くまざわ書店佐世保店」のサイン会イベントに行ってまいりました。
以下、そのレポートです。

*  *  *

前回のサイン会でも100人くらいは集まったと思うので、書店には前もって予約の電話を入れておいた。
友人たちにもそうアドバイスした。
実際、当日前に、100人の予約は締め切りになったとのこと。

ところが、である。当日は大型台風が九州にやってくるというではないか。
日帰りを予定してたけれど、慌ててホテルを予約し、前日のJRに飛び乗った。
やはり日帰りを予定していた友人は断念した。
そして、当日の飛行機は欠航というので、新幹線と佐世保線を乗り継いで前日入りしたという人もいた!
(新聞によると、長崎メトロ書店には、直木賞受賞を聞いて「いてもたってもいられず」家族の赴任地のフィンランドから駆けつけたという人もいたそうです)

インターネットの普及で、「日本国内のいろんな場所からサイン会に集まってくれる時代になった」と、言われていたが、気づいたら「世界中から集まってくれる時代」になっていた。そう思うと感慨深い。

当日。整理券に受付順に番号シールが貼られる。
その番号順に並ぶように言われる。
そして時間どおりご本人登場!
サインを書き、希望があれば記念撮影にも応じてくださっていた。
年齢層は、小学生のお嬢さんに2ショット写真を撮ってもらっている若いお母さんから、ご年配までいろいろ。
「昔から読んでいた」「一緒に写真を撮りたかったから」と終了まで待たれる年配のご婦人。
ごく自然に地元の小説家をあたたかく愛してくれている。そんな土地なんだと思った。

サイン会は1時間以上に及んだ。
佐藤正午せんせい、とちゅうでジャケットを脱ぎ、半袖の白シャツ姿になる。
ときどき「あっ!」という声が漏れる。
サインの書き間違いがあったらしい。
「書き間違い本っていうのも貴重なんですけどね」と、くまざわ書店の方がにこやかに笑った。

小さい声で言いますが、書き間違いは3冊はあったように思いますw

サイン会終わり、佐藤正午せんせいは膨大な手土産の数々を抱えられる。
持ちきれないほどの量なので、お店の方が大きな袋を持ってきてくださったようだ。

カジュアルなショルダーバッグ。紺色のジャケットにベージュのチノパン、白の半袖シャツ。
「60すぎて、あんなサラサラな髪、かつらじゃないのか?」という声もあるけれど、ほんとにお若いなと思う。
後ろ姿は、地元の県立大学生と言ってもぜんぜん大丈夫な感じ?

先生を見送り、わたしは、帰りのJRも運休だったので、払い戻して高速バスに乗って帰った。

*   *   *

今朝は台風一過の青空を、雲が、遠くの白鯨のようにゆっくりと通り過ぎていった。
「たのしいこと」があると、見える景色まで違ってくるね。

何年か先。
また、新しい作品を携えて、この町にみんなで集まるのかもしれない。
人生はときに退屈だったり単調だったり、悲しかったりムカついたりもするけれど、
それでも大好きな佐藤正午せんせいの「新しい本が出るのを待ちながら」生きていくのは、かなり楽しいものである。


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posted by noyuki at 15:25| 福岡 ☀| Comment(0) | 佐藤正午系 盛田隆二系 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする