2019年07月28日

アマゾンに勧められるままに「これ、読んでるところ」あるいは「これ読んだところ」

アマゾンは過去に買ったもののデータから「あなた、この人の本、かならず買うよね? 予約しとく?」とか「ほら、続きが出たよ」とか「これ、興味あるんじゃない?」とかいろんなことを囁いておすすめしてくれる。

そしてだいたい「せっかくのおすすめだし」とか「忘れないように予約しておくか」とか思って、アマゾンの囁くままに何か買ってしまっている。

いえいえ、本だけの問題ではありません。

でも、買い物ってこういうものだよね、きっと。

わたしの好みを骨の髄まで知っていて「お客様の好きそうなお品でございます」とか、何かを差し出してくれる素敵なコンシェルジェ。そんなコンシェルジェがわたしにはいます。

そして最近思いつくままに読んだ短編の備忘録メモしておきます。




アイネクライネナハトムジーク いくえみ綾・伊坂幸太郎(上)




映画を見る前に一回読み返してみたいなあと思ってたら、「おすすめ」で出てきて思わず読んでみました。これは期待以上!

いくえみ綾好きと、伊坂幸太郎好きの両方の好みを凌駕している!と思わず叫んでしまいました。



ヤバい、公式サイトまでできてる。高まりもひとしお!




「大家さんとぼく」これから  矢部太郎




なんとなくほっこりしながらも、大家さんの行く末は気になっていました。

書きすぎず、削ぎすぎず、自分の伝えたい分量をきっちりと伝え、読者の胸の中にそれを広げてもらった感じ。


ヒストリエ 11巻 岩明均




忘れた頃に発売される。「前の分、覚えているだろうか?」と思っていたけれど、けっこうしっかり覚えていた。そして、一巻分でも十分読ませてくれる。

ほんとに。わたしの生きている間に完結編を読めるのかなあ?

「バガボンド」に対しても同じ思いです。



文学界 2019 年8月号 「With the Beatles」「ヤクルトスワローズ詩集」




「宝島」とか講談社の「In pocket」で村上春樹の短編を読んでその切れ味に心躍った頃の感じの短編(いつの時代の話だよ!)。

「With the Beatles」はなぜか「午後の最後の芝生」の雰囲気を思い出した。心の中の何かがあたたかくなる感覚と、そのあたたかさが諸刃の刃としての残酷さとなる感覚。

文章がうまいというのはこういうことなんだろうけれど、せつない甘い話しなのに「切りつけられた」ような気分になる作品。

「ヤクルトスワローズ詩集」うん、とってもいい詩だと思う。さあ、今日もしっかり負け続けよう。と思えるようなそんな詩集。





posted by noyuki at 15:32| 福岡 ☁| Comment(0) | 見て、読んで、感じたこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする