吉報だ。いてもたってもいられなくなって、お祝いのムービーまで作ってしまった。
もともと佐藤正午さんのファンであった坂本さんは18年前に執筆のお願いに佐世保を訪れる。
「待ちます、いつまでも」と、他社の原稿があがるのを待ちながら、エッセイ「ありのすさび」などを出版。
そうして2017年に「月の満ち欠け」が出版され、直木賞を受賞した。
伝説はいくらでもある。サイン会前のレストランで「直木賞をとりましょう」と言って作家にたしなめらりたり、あげくは直木賞の授賞式で原稿の代読をさせらりたり。
そんな坂本さんのすごいところは「この作家にぜひ描いてほしい」という自分の思いを、長い年月をかけてを貫いたことだ。
佐藤正午は「知る人ぞ知る」作家だった。
それを直木賞作家におしあげたのは坂本さんだと思う。
ただただ素晴らしい作品描いてほしいという、とてつもない情熱。
サイン会のあとの記念撮影のときに作家はこう言う。
「坂本くんもいっしょに撮って」。
ここにもまた編集者の力をリスペクトした作家の愛を感じた。
愛には愛で返せ、だ。
わたしもいちファンとして、いてもたってもいられず愛をこめて動画を作りました。
坂本さん、岩波書店社長就任おめでとうございます!

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