主演はブラッドピット!
いやはや、この予告編だけで頭がくらくらしました。
どういう作品になっているのか、まったく想像できません。
かなり好きな作品であったことは記憶にあるのけれど、詳細までは覚えていない。そこは「伊坂幸太郎の備忘録」の出番でした。
わたしは伊坂幸太郎の読んだ作品はすべてこのブログに「伊坂幸太郎の備忘録」として記録しているので。
調べてみたらあっさりと出てきました。
これは2010年読了後に書いた感想です。
「マリアビートル」
東北新幹線を題材にしたクライムノベル。登場する殺し屋たちは「グラスホッパー」の登場人物と重複。
「トランク」はどんどん移動し、新幹線の中ではどんどん人が死に、そういう意味ではスピード感のある小説なのだけれど、むしろ腰を据えて楽しみたい作品。
蜜柑と檸檬のコンビの殺し屋も「きかんしゃトーマス」の話題などをふりまき秀逸だが、個人的に好きなのは運の悪い殺し屋の七尾である。「ほんとうに運の悪い人間」というのが世の中にはいるのだが、そういった「運の悪い人間のタフさ」や、タフであるための考え方みたいなものが非常に共感できる。そして、その七尾と対照的なのが「王子」。彼はどうなるのだろうか?好きなキャラではないけれど、今後またどこかの伊坂小説に登場するような気もする。
運がいいとか悪いとは関係のない「まっとうさ」。そういうものが貫かれているからこそ、犯罪小説が面白いのだと思う。
まったくの蛇足であるが、なにかのインタビューで「子どもを連れて列車を観に行く」と伊坂幸太郎さんが語られていたのを思い出した。記憶ちがいだったらごめんなさい。
* ちなみに「マリアビートル」は現在「英推理作家協会賞最終候補の5作品に選ばれているとのこと。もう、なにがなんだかびっくりです!
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