大好きな伊坂幸太郎の「マリアビートル」が原作ということで見てみましたが、ぜんぜん違っていました!
なにしろ、原作と一致するのは、ブラピの扮する「運の悪い殺し屋」と「タンジェリンとレモン」のふたりくらい。
「王子」が女の子になってたり、ああ、原作と比べては話になりません。
でも、だんだん見ていくうちに、ほんとおバカすぎて、「いや、ありえんやろ!」みたいなことが次々起こって、「これが痛快って言うんだろうなあ。外国じゃ映画館で歓声あげたりワンピースの映画で興奮してポプコーン投げたりするらしいけれど。この映画はそんなふうにして見るんだろうなあ」と。
相貌失認ぎみで外国人の顔もわからないし、そもそも映像の処理能力が弱いので、「なんか、はじめて?」的なおもしろさを味わえて、すごく得した気分でした。
運の悪い殺し屋「レディバグ」はアタッシュケースを回収し、次の駅まで運ぶという簡単な仕事を依頼される。
新幹線「ゆかり」に乗って、東京から品川まで。
ところが、この列車にはいろんな殺し屋が乗っており、主人公は「品川」で降りることができず、「新横浜」でも失敗。数人の死体と複数の殺し屋を乗せながら、新幹線は京都まで死闘を繰り広げながら走ります。
もう、だんだんおバカすぎて、なんか脳内から変なものが出てきました。
どこの国でもない。世界のどこかの物語。
日本でもなんでもない。
でも、なによりもこの映画で嬉しかったのは、「どんなにはっちゃけようと、これはまごうことなき伊坂ワールドだ」と思えたことでした。
ここでそれを書くとネタバレになっちゃいますが。
軽やかさと機転が次々に繋がって物語が転がっていく感じ。
その中をつらぬく「まっとうさ」と、「人を信じる力」が、見えないものに立ち向かわせてくれる感じ。
気持ちよかった!
なにがいいとか悪いとか言うのももったいないくらい。
爽快感でいっぱいになった映画でした。
コロナの療養あけの第一発めの外出でした! ああ、ウィルスもこれで死滅したはず。
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