2024年12月22日

今年の自分ニュースまとめ

 一年が終わりそうです。
 無事に終わりそうでよかった。
 それでは。無事に終わりそうな証に、今年の自分ニュースをまとめてみます。

* オットが腰の手術で入院した・・・入院して手術したけれど、無事に痛みがなくなった。わたしは3週間ほど毎日病院で夕ご飯食べた。病院の中にあるファミマがどれもおいしくてファミマのファンになった。

* 資格試験を受けて合格した・・・業界的な資格の試験。年頭に「今年受験すること」が決まり、春からZoom講義を受けたりした。5−6月に書類を準備して提出。けっこう煩雑で大変だった。9月に書類審査オッケーで、11月に上京して口頭試験。12月の中旬すぎに合格発表。ちょうど一年がかりだった。でも、上京したときはたくさん友人と遊べて楽しかった。
 資格がもらえたら、ちょっと強くなれた気がした。

* Duolingoで韓国語を始めた・・・昨年末からはじめたDuolingo。最初は英語をやっていて、ガチでDiamondリーグでがんばってた。けれど「朝晩こんなに英語の勉強がしたかったわけではない」とある日突然嫌になって、それからまったくの初心者の韓国語を始めた。読めないハングルの発音を真似するところから開始。最近は「彼女の職業は看護師です。看護師は普段とても忙しいです」くらいのレベルの並び替え問題ができるようになる。
 自分で気づいたことがある。
 ひとつのことを繰り返しやるのは、あまり向いていない。しかし、まったく未知の知識をイチから頭に入れていくのは案外向いている。新しい知識を入れるのは精神衛生上とても良い。
 そういうアプローチが自分にとって精神の健康の秘訣だと気づき、毎朝Duolingoを短時間やっている。

* 安野モヨコさんにXで「イイね!」をいただいた・・・ 「鼻下長紳士回顧録」の感想をXでシェアして、偶然にも安野モヨコさんがそれを読んでくださった。読んでくださっただけでも畏れ多いのに、「イイね」をくださった! 
 畏れ多すぎる一生の思い出になりました。
 ちなみに、その感想文はこちら。
 鼻下長紳士回顧録←ここをおして


* 気に入った短編小説が書けた・・・ 佐藤正午さんの「冬に子供が生まれる」を発売から3回連続で読んで、「この続きを書かずにおられない」という気持ちで2次創作。「天神山にのぼろう」という短編を書きました。
 天神山にのぼろう←ここをおして

 最近は「キーワードや泉の場所はわかるけど、それがなんなのか自分でもわからない」と言った感じで書くということが多くなりました。
 昔はそれは「神様がおりてくるもの」と思っていた。
 けれど今はそうではないと思っている。
 ナラティブの泉というものが自分の中にあって、そこに「言葉になる前の感覚や感情」がたくさん溢れている。
 その「自分のナラティブの泉にじっと両手を入れてみる」感覚。
 そうしてじっくりと掌があたたまるように、それが文字になり、言葉をつくり、感情や感覚を獲得していく。
 書いてみると「こんなふうに思ってたんだ!」と驚かずにはいられない。
 そういう書き方のコツが掴めたように思う。
 それは、エネルギーは使うけれど、とても楽しい。



 
 もちろん、一年を通せば嫌なこともあっただろうし、振り返ると疲弊する場面もたくさんあったように思う。
 でも、そちら側ではなく、「今年はこれができたよね」という場面ばかりを思い出すことができる一年だったのは、とても幸せだったのだと思う。

 来年もいい年でありますように!


  
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posted by noyuki at 17:17| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月08日

「新しい恋愛」 高瀬隼子





 高瀬隼子の小説に出てくる人たちは、ちょっとねじ曲がっていて、それが意地悪な感じとか投げやりな感じにも見えて、ときには「ひくわ〜」と思う時もあるけれど、それを含めても、この人の小説を読むのを止めることができない。

 つい、気になってしまう。って感じなんだろうか?

 会社という狭い世界の中で当然のように行われている慣例も。
 姪っ子が喋る、好きでいることがすべてな恋愛も。
 20歳以上、年の離れた男女の恋愛も。
 一歩下がって俯瞰してみると「ちょっと、なんか変じゃない?」みたいな視点になってしまう。
 その視点を無防備に誰彼なく向けていた時代が、ずっと前に私にもあったのかもしれない。
 でも、それを掘り下げるように言語化しようと思わなかったし、言語化するにはちょっと「えげつない」感じで。
 でも、それを読んでみるとおもしろくって・・・
 というようなことの繰り返しながら、結局は高瀬隼子の小説を読んでいる。

 花束の夜・・・会社の送別会で渡された花束を「これ、いらないから」と渡される。その渡された花束を持て余しながら歩く道すじの物語。

 お返し・・・幼稚園の頃から渡されていたチョコレートをずっとずっと渡される物語。好きという気持ちの終点はどこなのか?

 新しい恋愛・・・姉の娘である姪との「恋バナ」の話。彼女の恋愛、自分の「ロマンチックが嫌いな」恋愛。姪の父親の恋愛。いろんな恋愛がキラキラ光っている。

 あしたの待ち合わせ・・・自分を好きでいてくれる男の子が少しストーカーぽくて、それでも好きでいてもらえること。昔の不倫がめぐりめぐってやってくる厄災。そのふたつが同時進行の高瀬隼子らしいえぐさが満載。

 いくつも数える・・・年が離れた人と結婚する上司を、同僚の女性が「気持ち悪い」という。そもそも年がすごく離れた恋愛は「気持ち悪い」のか? つきあいながら「気持ち悪いと思われているのか」と思ってしまったり。会社という小さな社会では「多様性」で片付けられない「囁き」がたくさんあって。それがぐるぐるしてる。

 自分と相手とをつなぐ「横軸の恋愛」。
 世代がちがったり、シチュエーションがちがったりする「縦軸の恋愛」。
 「性愛が一致している恋愛」のみが頭に溢れている年代ってのは、実はほんの一瞬で、それ以外の恋愛の方が案外、かたちがなくって、不思議な感情が交錯しておもしろいのかもしれない。
 だって、みんなこんなに変でおもしろいんだもん!

 そう、思わせてくれるような一冊、だと思いました。




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posted by noyuki at 19:53| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 見て、読んで、感じたこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする