2014年01月05日

2013年に心に残った本


2014年あけましておめでとうございます。
今頃になってしまいましたが、 2013 年 心に残った本をリストアップしたいと思います。
ひさしぶりの村上春樹の新刊に心躍り「これが今年のベスト」だろうと思っていたのはあっさり破られました。
次から次に良い本ばかりで幸せな一年だったと思います。
思えば2011年の東北大震災から、なかなか本を読めない日が続きました。そしてだんだん想像の世界に遊ぶ余裕ができた頃、たくさんの作家さんがたくさんの本を用意してくれていたのです。
もちろん本は一朝一夕でできあがるものではありません。わたしがまだ混沌の中に佇んでいた頃、同じ混沌の中からひとつひとつの世界を紡いでくださった方がたくさんいらっしゃったわけです。
本当にそのことに感謝し、そして、ああ、やはり本の世界はいろんな所に連れてってくれるんだなあと堪能した年でした。
今回はベストテン形式ではなく、おもいつくままに10冊挙げていきました。

 ●「死神の浮力 」 伊坂幸太郎
「ガソリン生活」も2013年の出版だった。そして大好きな「残り全部バケーション」も昨年12月の出版。その3冊の中から「死神の浮力」をあげたい。
「とつぜん、幼い自分の子供を殺され、復讐を考えている」」というとても重たいテーマを、死神とともにかろやかに泳ぎ切った作品だと思う。

●「政と源 」 三浦しをん
三浦しをんさんは「神去なあなあ夜話」「まほろ駅前協奏曲」と合わせて2013年に3冊の出版。
「まほろ」にも行天の過去や思い深く涙したけれど、ここでは「政と源」をあげたい。
ひとりぼっちの高齢者(じじい)二人の話である。人情あり、交流あり、「つまみかんざし」の業界話あり、若者あり。そんな中で浮き立つ二人の人生がとてもいい。
これはドラマで、見てみたいと思う。

●「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」 村上春樹
賛否両論耳にしますが、とにかく好きです。オトナになるのに何年も時間をかけて、30すぎてもなかなか自分の「おとしどころ」が見つからない。そんなリアルさがとても自分に近いし。人間の若い頃の「傷ついた魂の行方」をきちんと描いている作品だと思う。

●「いつの日も泉は湧いている」 盛田隆二
「時代が生んだ奇跡の一冊」とツイッターで評した方がいて、ほんとにその通りだなと思う。
現代と、高校生の政治活動の熱気がリンクしている。
あの頃の高校生とその後のオトナの人生がリンクしている。
「茫然自失」とわたしは最初に感想を書いたが、これもまた本音。
「生きて動いている人間の熱気」と、「そこからストンと誰かがいなくなってしまうこと」が同時に、すごくリアルに描かれている。

●「ホテルローヤル 」桜木紫乃
この人の作品はもっともっと読んでみたいと思った。
短編で、冷徹な文章に見えるが、どこかユーモアというか、くずれたところがいい。
個人的には「えっち屋」とかがすごく好きです。

●「想像ラジオ」 いとうせいこう
これもまた、この時代の中に生まれた奇跡。軽く軽く軽く、やわらかく、少し悲しく、それでもだんだん押し寄せてくるものがある。すごい作品だと思う。

●文庫版 「ダンスホール」佐藤正午
「歌のタイトルにちなんだ短編で揃えた」という、ちょっと凝った短編集。
 わたしの大好きな「愛の力を敬え」がいきなり文庫で登場で、声をあげて驚いた。
 作った方の情熱と愛情に感謝。難解な「ダンスホール」も装丁がちがうとまた再読してしまう。

●「テルマエロマエ VI (完結)」 ヤマザキマリ
 個人的なブームでヤマザキマリさんの本をいろいろ読んだ年であったけれど、やはり、大きなブームにきちんと終止符がうたれたことが喜ばしいと思う。
賛否両論あるが、すばらしいラストだと思う。

●「あまちゃんメモリーズ 」 文芸春秋社
2013年は「あま絵」「あまちゃん本」がたくさん出た年でもあった。これもまたファンブックや電子本のマンガにも手を出してしまったが、文藝春秋社のこの本のクォリティと記録の高さはすごかったと思う。





● 追記「11/22/63 」スティーブンキング 、「なぎさ」山本文緒 、 「雨の名前」 窪美澄
読みかけである。この中からリストアップしたいものもあるが、読了していないため断念。
本年度の読書録に続きます。
それでは今年もよろしくお願いします。



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posted by noyuki at 22:14| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 見て、読んで、感じたこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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